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1度という音程の不思議

こんにちは、岐阜県大垣市のピアノ講師、杉山ゆかりです。

当教室では月に二回、グループレッスンを展開しております。
先週土曜日は「音程」のお勉強をしました。
音程とは、音と音がどれくらい離れているか、距離を示すもので、1度、2度と数えます。
1度は同じ音の連続、2度はとなりの音のことです。3度はドから上がってミのことになります。
でも、こんな説明だけでは退屈で、小学生の記憶に残りませんよね。

クラスでは3つの曲を聴いて、楽譜の書き写しと、ディスカッションをしました。

  1. 華麗なる大円舞曲(ショパン)
  2. 剣の舞(ハチャトリアン)
  3. バラード第2番(ショパン)

楽譜の書き写しが終わったら、ディスカッションの時間です。

  • 皆さんならどんな楽器を使いますか?
  • どんな性格の曲ですか?
  • それぞれどんな気持ちで弾いたら良いでしょうか?

リズムを叩いたり、トランペットやシロフォンやホルンの楽器の話をしたり、バラードが生まれた背景として、ショパンの母国ポーランドがどんな悲劇的な歴史を持っているか、18世紀の地図と19世紀のヨーロッパの地図を見比べながらお話もしました。

「ねえ、みんな。日本がロシアと中国とアメリカに占領されて、家族や友だちもいっぱい殺されたらどう思う?
ショパンが生まれた頃、ポーランドはそういう状況だったんだよ」

生徒さんの反応は様々です。
思いつく楽器やイメージする言葉もそれぞれ。
歴史を知って驚いたり、怒ったり、呆然としたり。
2クラスあるので、クラスごとにちょっとずつ違う展開になります。

K君が最後に一言。

「えーこんなに良い曲なのにどうして今まで聴音でやらなかったの?もったいない」
(当教室では聴音2年目から実際の名曲の抜粋を扱います)
「1度の曲は音の高さを聴く練習にならないからねぇ。でもリズムもそれぞれ違ったし、書き写すのも勉強になるでしょ?」
「うん!今度は2度でやろう、先生! エリーゼのために、だって使えるでしょ?」

お勉強は心に焼きつく方法で。
名曲を使って!
私がフォルマシオン・ミュジカルを大好きなのは、理論を生きた音楽で学べるからです。

皆さんなら、この3曲で、どんなことを想像して、お話を広げますか?

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